浜話18話 2005年第3回知多半島野池郡清掃活動
今回も知多野池の清掃活動に関してのご報告です。
またまた沢山のご参加頂き、本当に有難うございましたm(_ _)m
清掃活動は、皆様のおかげで滞りなく終了しました!
いつも沢山のゴミをうけつけてくれる大池公園の事務局の方々にも感謝です! 
    
▲イヨケン、説明中!                        ▲黒鱒.comの管理者Tさんと、
                                     琵琶湖ガイド森田氏にもご参加いただきました!
  
 ▲集まったゴミです                        ▲お疲れ様でした&有難うございました!
第3回ともなると、清掃活動の内容自体でここに書くこともぶっちゃけ特にないんですが(笑)
野池つながりということで、ちょっとお話したいと思います。

2年前の夏に突然、こんな問い合わせが当店に寄せられました。
「知多市の野池が『投げ釣り禁止』になるって本当ですか?」
「釣り禁止ではなく、投げ釣り禁止ですか?」とお尋ねすると「そうです」と・・・。
1日に5〜6件の問い合わせがあり、ただの噂話ではないかもしれないと思い、
アポイントメントを取ったのち、知多市役所を訪ねました。

結果からもうしますと、市の行政レベルでは、このような事実はなく、
担当の方も「聞いていない」ということでした。
市が「釣り禁止」を決めた池は、必ず立て看板が立ちます。
実際に市が管理している「牛落池」は釣り禁止になっていますが、立て看板もありますし
市もその事実を把握していました。

伊豫部くんも色々と情報を集めてくれ、私たちが市役所の担当の方とお話させて頂いたことを
総合すると、このような事がわかりました。

知多市の野池の権利は「所有権」「管理権」「水利権」の3つからなっており
「所有権」はそのほとんどが、県、市がもっており、「管理権」は市や団体、
「水利権」は池周辺の農業従事者の方々にあります。
例えば、その池を管理する「管理権」を持っている市が、池を管理する上で何か不都合が
釣り人の原因で起きたとき、その判断でその池を「釣り禁止」に出来ます。
みなさんも野池に行って、池の下に広がる田畑を目にしたことがあると思いますが
その池の水を利用できる権利を、その田畑の持ち主は持っています。
(1つの池で複数の権利者がいるようです。)
こちらも同様に、その池の水を利用する上で何か不都合が釣り人の原因で起きたとき、
その判断でその池を「釣り禁止」に出来ます。
その池の所有者である市や県もその事に関しては「水利権者」に任せてあるようで、
特に関与をしないので、水利権者が「釣り禁止」にした池を、
市や県の判断で「釣り禁止撤回」にすることはまずありません。

そして、このときの騒動はどうやら、この水利権をもったAさんとバサーが野池でトラブルとなり、
怒ったAさんが知り合いの水利権者数名でいくつかの池を「投げ釣り禁止」に"しようとした"ようでした。
しかし実のところ、2年たった今でもその「投げ釣り禁止」となった池がどこなのかは闇の中で
そのトラブル云々の話も本当だったのかどうか?という感じです。

何故、「釣り禁止」ではなく、「投げ釣り」禁止なのか?
そのAさんが誰なのかも、どの池かもわからないので確認する術がないのですが
「投げ釣り」に限定したのは、「釣り人」でなく「バサー」に限定したかったという感じがします。
野池で会う、ヘラや鯉を釣る人は年配の方がおおく、地元のそういう水利権を持っている人もいますし
水利権を持った人と友達ということもあります。
その辺りから、この騒動が起こったのではないかと推測されます。

野池というのは、水利権を持った方からするといわば「職場」です。
その職場で、遊んでいる釣り人がゴミを落としていく。釣り人が止めた車が邪魔で、仕事が出来ない。
置いておいた仕事道具を悪戯される。職場の「備品」である排水装置などが壊される。
釣り人が落としていった糸が、排水口にからまり排水作業がスムーズに出来ない。

このようなことが、自分の職場でおこればやはり誰でも釣り人に対していい気持ちはしないでしょう。
私たちは、「職場」で「遊ばせてもらっている」という気持ちを忘れずに、そして
「釣りをさせてもらっている」というのを忘れないでほしいと思います。

そして、地元の方や他の釣りを楽しむ人とのコミュニケーションを大切にして下さい。
私たちがルールを守った上で、仲良くなれれば一番だと思います。

最近は、このようなトラブルも激減しバサーのマナーも良くなったと聞きます。
しかし、野池に行くと相変わらずゴミはゼロではないし、立て看板が土から抜かれて隅に置かれていたり
去年はあった排水塔の柵が壊されていたり・・・

最近いくつかの池が釣り禁止になってしまったので、ここにこうして書かせてもらいました。
こういう話は、する方も聞く方も楽しくはないけれど、ルールあってこその遊びだということを
忘れないで欲しいと願っています。

次回のゴミ清掃活動の日程は2005年4月24日(日)です!
集合場所、時間などの詳細はまたおって発表します。
それでは、またよろしければ覗いてみて下さい!!

2005.3.24



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