浜話21話  HAMA トークイベントjointLIVE 
         3rd LIVE 長谷川耕司氏
みなさま、こんにちは!
今回は、5月8日(日)のHAMAトークイベントjointLIVE 長谷川耕司氏の模様をお伝えしたいと
思います。
長谷川氏は現在琵琶湖湖北のファイブオーシャンを拠点にFlashPointガイドサービスで
ガイドを行いながらJBマスターズにも参戦している(2005年現在)プロガイドです。
去年はJBエコワールドにも参戦し年間総合25位という成績を収めました。
数年前からガンクラフト社のテスターを務めていますが、去年の年末発売されたS字系
ジョインテッドクローでの釣果は驚異的で詳しくは長谷川氏のHP釣行記を
ご覧頂ければわかると思います。
その偉業(偉いのはルアーか、釣ったゲストか、釣り方を研究したガイドなのかという
疑問もありますが(笑))が評価され今年3月発売のコア系雑誌「sports&fishig」の表紙を飾り、
4月にはその取材内容がビデオで発売されました。

当日のトーク前半はルアー(ジョインテッドクロー)の泳がし方の説明から始まりました。
「S字なんてただ巻くだけじゃないの?」とお思いの方も多いと思いますが、違うようです。
現に長谷川君は去年の年末と今年に入ってからとでは泳がせ方を変えています。
今年に入り去年と同じ泳がせ方では釣れないとわかったとき、考え方を150度くらいかえて
泳がせ方を変えたら途端に釣れだしたそうです。
そのあとは、使用したいシチュエーションやS字以外での湖北の釣りの説明。
間には質問に答えつつも、常に長谷川君の緊張が張り詰めているのが私にはよくわかりました。
そして最後です。
彼が話し始めたとき、打ちあわせで「これも伝えたい」といっていた事柄を思い出しました。
ああ、あれを言うんだ。どうやって表現するんだろう。
起承転結。
おそらく起、承、転まではうまくいっていたと思います。
しかし結の部分に入るとうまく言葉が出てこないようで、というか伝えたいことをきちんと伝える
適切な表現が出てこなかったようです。
長谷川君と一緒に釣りをしてこのルアーの魅力を知っているゲストの方々にはきっと
彼が何を伝えたかったのかははっきりとわかっていたと思いますが、
まだこのルアーを投げたこともない方にこれを「言葉で」伝えるのは難しいことだと思いました。
自分の思っていることを羅列するのは簡単ですが、相手に何とか少しでも理解してもらおうとして
言葉を選ぶと途端に難しくなります。
ある意味真面目すぎるそういう気持ちが裏目にでてしまったともいえますし
それだけこの伝えたかったことを大切に思い、きちんと伝えたかったという表れでもあると思います。
    
▲長谷川君              ▲ついに本番!緊張で、ちょっとうつむき加減(笑)   ▲今回はホワイトボードとTVを用意して 
何故かピース。実はめっちゃ緊張してます(笑)                       動画でS字の動きを見てもらいました 
   
▲沢山の方にお集まり頂き感謝です(^^)     ▲ ラインテンションの説明。          ▲ルアー争奪じゃんけん大会!
                               キモだけど、シュミレーションだけで伝えるのは難しい!

▲プロトの展示に人だかり〜            ▲プロトとぼろぼろになったジョインテッドクロー   ▲ゲストとの貴重な時間
長谷川君もやっと普段の笑顔が(笑)

ゲストの皆様、長谷川君有難うございましたm(_ _)m
集合写真撮るのを忘れて急きょ残っていた方だけで撮りました(汗)
釣り人は何をもってその日の釣りをOKとするのか?
その基準は人それぞれで、例えば50upを釣ればOK、このルアーで釣れればOK、
このエリアで1本でも釣れればOK・・・
などなど、その日、その時、その人によってまちまちだとは思いますが
多数の人はやはり、「大きなサイズを釣りたい」と思っていると思います。
それは釣り人としてまさに当たり前すぎるくらい当たり前のことで、当然それは私の中にも在ります。

しかし、問題はそれに縛られすぎることによって釣りをすることがつまらなくなっては
何か違うんじゃないかという事です。
誰か他人の釣果を気にしすぎて、折角釣れた自分の魚を喜べなかったり
昨日60upを釣った為に、今日釣った50upをつまらなく感じたり。
釣りキチ三平の三平くんが、外道を釣って、その釣れて来た魚に怒っている友人に言いました。
「この魚は外道かもしれないけれど、もしかしたら今日自分の針にかかってくれた
唯一の魚になるかもしれない。そう思えば、感謝こそすれ粗末にはできない」と。

でもそこは人間の弱いところで、なかなか割り切れないときも在ります。
特にガイドの場合はお金をいただいているという立場上、釣れなかった事にたいして
やはり申し訳ないと感じずにはいられないと思います。
しかし、S字のルアーを投げ続けるようになって、1日ルアーを投げ続けた釣果が
例えゼロであっても、「ゲストが楽しんでいる」「ゲストに楽しんでもらえた」と感じる日が増えたと
長谷川君は言っていました。
その変化の貴重さはガイドだからこそ、特に感じることだったのかもしれません。
それは決してこれでガイドが楽になるとか、そういう次元の喜びではないことをご理解ください(笑)
こういう世界のあること、こういう世界を理解できる釣り人がたくさんいることへの感動、
そして今まで少なからずどこかにあった辛い方程式をくつがえすことができた世界との出会いへの感謝へ繋がったようです。

一番大切なのは、釣りを楽しむこと。
結果は結果で楽しむことができること。
長谷川君にとってのジョイテッドクローと同じ存在になるルアーは人それぞれだと思います。
そして、1つでも多くこのようなルアーと出会い、皆さんにとってのジョインテッドクローを見つけて
楽しい釣りをして頂きたいと思っています。
そういう意味も含めて、これからもjointLIVEを続けて行くつもりでいます。

今回の浜話、UPが遅れて申し訳ございませんでした。
この1週間毎日考えて、書き直してを繰り返していたら時間がかってしまいました。
なるべく誤解のないように伝えたいと思うと、本当に難しいです。
長谷川君の気持ちがよくわかりました(笑)
最後にもう1つ。
今回はジョインテッドクローに焦点をあてたので、もしかしたら偏った印象を受けた人も
いるかもしれませんが「答えの1つ」として、とらえていただきたいと思います。
ジョインテッドクローにしても、使った人たった1人の話でもこんなに想いがあるんだと思うと
それを作った人や他に使った人などを含めるとたった1つのルアーにも幾つもの
男のロマンが詰まっているんだなぁ、とつくづく感じました。
ショップにあるルアー1つ1つがそうだと思うとかなり感慨深くなります(笑)


4th LIVEは6月の予定ですが詳細はまだ未定です。
決定次第、また告知しますので是非ご参加お願いします!!
またよろしければ覗いて下さい!

2005.5.16

おまけ

     
▲お客様からのプレゼントのジャケット                ▲居酒屋で打ち上げ。
完全オリジナルみたいです。背中の文字が泣かせます。


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